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感覚器官

感覚器官(目・耳・鼻・舌・皮膚)がいかに大切かということは

アーユルヴェーダではよく語られることです。

もし感覚器官が全く機能しなければ私たちはおそらく生きていくことが難しいでしょう。

しかし感覚器官が大事な理由は、それだけではありません。

私たちは生きていくために、

様々な情報を感覚器官を通して外部から取り入れています。

逆に言えば、

すべての情報は感覚器官を通して入ってくるのです。

その時もしも感覚器官に問題(不調や病気・アーマ)があると、

それらを通じて入ってくる情報にも誤りが生じ、

結果的には私たちの心身に

悪影響を及ぼす可能性がある。

アーユルヴェーダではそのように考えます。

例えば、

味覚に障害が生じているときには

どんなに濃い味・危ない味がしていても

気が付かないことがあったり。

嗅覚に障害があれば

神経細胞に障害をもたらす可能性のある香りに対して

いい香りだと感じてしまうこともある。

体からのSOSである痛みに対しても、

慢性化させてしまって

もはや痛みを感じない人もいますね。

また単純に耳鳴りが治まらない時には

後ろから迫ってくる車の音が聞こえず、

いのちを危険にさらすことも考えられます。

感覚器官は

ただ「動いていればよい」

というものではありません。

適切にケアをして、

いつも「正常に機能する状態」

にしていなくてはならないのです。

『五感を研ぎ澄ます』

という言葉をよく見かけます。

でも実際に五感を研ぎ澄ますには、

たまに自然の中でヨガや瞑想をするだけでは足りません。

気持ちが良く感じることがあっても、

おそらくそれはただ

研ぎ澄まされた気になっているだけかと思います。

また、

自然の中に行っても

どんなに五感に集中して生活しても

いつもと変化が感じられない方もいます。

長年の生活習慣によって

感覚器官にアーマが蓄積されているので、

そのように感じても異常なわけではなく、

むしろそれはとても自然な反応なのです。

本当に五感を研ぎ澄ますためには・・・

毎日各部位を

きちんとケアすること。

そして誤った情報を

感覚器官に出来るだけ取り込まないようにして

感覚器官を守ること。

これが絶対不可欠です。

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